About

この度は、当農園のサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
白桃の一大産地である岡山県で3代続く桃農家として、白桃を生産しています。

当農園では、初代園主の栽培方法を引き継ぎ、農薬散布を極限まで減らし、潅水(水やり)は一切行いません。水はけ良い山の斜面で、日当たり良好の土地ということもあり、高い糖度を実現・維持しています。
5品種(はなよめ、日川白鳳、白鳳、清水白桃、白麗)を栽培しています。是非、洗練された極上の白桃をご賞味くださいませ。

また、新たな挑戦として2019年~柑橘栽培を開始しました。主にはレモンを3品種(リスボン、ユーレカ、マイヤー)を栽培しています。
まだ収量は少ないですが、温暖な気候、水はけのよい当園の農地と相性がよく、順調に育っています。
そして少量ではありますが、森のキャビアと言われる高級柑橘「フィンガーライム」も栽培挑戦しています。

なんば農園の歴史

なんば農園は県下最大産地の倉敷市玉島地区で60年以上、3代に渡り桃農家をしています。難波家は古くは宮大工として玉島地区で活躍(江戸中期頃)しておりました。ロゴにある【yama-san】は【ヤマサンナンバ】として地元で呼ばれていたと言い伝えられています。現在でも古い工具や農具には【山三】のシンボルが刻印されています。どのような意味を持つのかは、今となっては不明ですが先祖代々伝わるシンボルをロゴとして設定しました。先祖代々、分野は違えど、ものづくりの精神を受け継いでいます。

“一玉入魂”。3代にわたり受け継がれる、なんば農園の桃づくり

なんば農園の桃づくりの最大の特徴は・・

①「灌水(水やり)を一切しないこと」

桃は当たりハズレがあると言われますが、これは梅雨時期に出荷される桃の影響が多いです。桃は収穫時期に雨が続くと味が落ちてしまいます。糖度が上がらない、味が薄い、といった桃は雨の影響を受け、水分を多く含んでしまった可能性があります。それぐらい桃の甘さを決めるのは水分量が重要なんです。なんば農園では味を凝縮させ、糖度にこだわった桃を作る為に水を与えないようにしています。そうすることで、糖度は高く、甘くて濃厚な桃になるんです。

なんば農園の桃がどれくらい甘いのか

 2021年度の数値ですが、出荷の3割以上が糖度『14.5度以上』という非常に甘〜い白桃を出荷できました。なんば農園で出荷をした桃の平均糖度は『13.7度』と、全体的にみてもとても甘い桃です。(2022年~2024年は桃が完売してしまったため、糖度を測るJAに出荷ができず、測定ができませんでした。)
この甘さは、桃の最高ランク「通称”ロイヤル”」の基準糖度12.0よりも、かなり上の数字です。

最高ランクと比べると、なんば農園は平均糖度が+1.7度も甘く、糖度13.7度でした。糖度が1度(または0.5度)違えばランクが下がる程、1度は大きな違いです。ですが、実は言うと、なんば農園の作る白桃は、必ずしも最高ランクではないんです。と言うのも、糖度を求めるためになんば農園では、水を全くあげていません。ですが、"甘さ”と引き換えに、桃の大きさは”小ぶり”になってしまうことが多いんです。このランク(等級)を決める基準には、「甘さ」以外にも「大きさ」や「見た目」という評価規準があるんですよね。評価基準を満たすためにも、水をあげて「大きさ(重さ)」を大きくする『玉太り』をさせることもできるのですが、、、、それは同時に味が落ちてしまうことを意味します。

これでは、ウチの味を好んでくださる方をがっかりさせてしまいます。最高ランクに捕われることなく、今も変わらず、甘〜い白桃を作ることにこだわって作っています。これは、ウチでしかできない方法だからこそ、なんば農園の味を大切に守り抜いていきたいんです。こんな常識を逸脱した農家はほとんどないでしょう。少なくとも、私の住む玉島という地域では白桃農家が200〜300戸ありますが、水をあげないなんて聞いたことがありませんし、周りの桃農家に言っても信じてもらえません。

②農薬使用は基準の半分以下、草生栽培、有機質肥料の積極多用

斜面栽培の為、除草剤を使用すると土壌流出に繋がります。農薬散布作業についても、畑に機械が入りにくく、農業事故に繋がるリスクもあることから、物理的に困難です。その為、必要最低限の農薬使用になっており、ロスも一定数ありますが、身体に優しい桃作りにこだわっています。岡山では昔から害虫から守ったり、農薬を減らすための工夫として、桃袋をかけて栽培をする「袋掛栽培」という方法が伝承されています。他県の赤やピンクの桃と比べると、岡山の白桃は農薬の回数が一般的には少ないです。

日光には当てないので、白く透き通るような、高級感あふれる白い色の桃になるのです。思わず岡山の白桃を見て、「白!!!」と言ってしまうかもしれませんが、この白さがあるのは、袋で1つ1つ桃を包んで守っている証拠とも言えるのです。

さらに、草生栽培という方法をおこなっていて、刈り取った草も肥料にしていますし、家庭から出た生ごみを堆肥化した生ごみ堆肥も利用しています。環境負荷に軽減した農業にも取り組んでいます。

仮に、薬品や人工的なものに頼れば、それだけ農業は簡単になりますし、綺麗な実ができます。でも、安心安全な食べ物であるかは疑問が残りますよね。小さいお子様にも安心して召し上がっていただきたいので、できるだけ自然に近い農業をおこなっています。きっと祖父も私に、安心安全な桃を食べさせたかったのだと思います。

どの桃がお好み?“早生”から“晩生”まで、個性あふれる4品種をご紹介!

なんば農園では、6月中旬から8月中旬にかけて、時期の異なる4種類の白桃を育てています。それぞれの桃には、香り・甘さ・果汁・食感に違いがあり、品種ごとにまったく違う美味しさを楽しめます。あなたのお気に入りの一玉、ぜひ見つけてみてください。

🍑日川白鳳・・・6月中旬~下旬で収穫される早生品種になります。早生品種にしては甘味も多く、バランスの良い桃です。桃をいち早く楽しみたい方にはおすすめの品種です。

🍑白鳳・・・7月上旬~中旬に収穫される中生品種になります。岡山の桃らしく、果汁多く味わいも上がってきます。お中元シーズンにも合致する品種で清水白桃よりは安価な為、手頃に本格的な岡山白桃が楽しめます。

🍑清水白桃・・・7月中旬~下旬に収穫されます。白桃の女王とも言われる、味、見た目、果汁量、柔らかさ、どれをとっても1番の桃です。栽培は難しく、価格は高めになります。

🍑白麗・・・7月下旬~8月中旬に収穫される晩生品種になります。白く麗しい見た目をしています。晩生品種特有の高糖度、果肉は固めとなっており、しっかりとした食感が楽しめます。